◆第009位 『フォレスト』

 評価:080点/脚本:山岡潤平/テレ朝/日曜22時/出演:比嘉愛未・岩田剛典/全8話

 

 W主演の比嘉愛未及び、岩田剛典の主人公である、二人の恋愛模様を主軸に、二人を含めた、登場人物の各々が、抱えている嘘と、そこに隠された真実を描く、ラヴサスペンス。

 様々な思惑が、鬱蒼と生い茂る、森(フォレスト)の様に絡み合いながら、物語が、展開する。

 本作の主人公の一人、幾島楓を演じるのは、比嘉愛未。

 第一話では、フラワーギフトショップで、働いていた。

 実は、ホテルグループ、「ブランフォレスト」の経営者である、幾島鈴子の一人娘で、毒親の母から、逃れて、純と同棲していたが、純には、幾島家の娘であることを隠していた。

 本作の主人公の一人、一ノ瀬純を演じるのは、岩田剛典。

 小林ランドリーの店主で、楓の恋人。

 楓と同棲中。小林ランドリーで、働いていたが、オーナーの小林広補が、隠退したため、純に店を譲って、純が、店主になった。

 介護施設、「緑森苑」にいる、母のことを楓に隠していた。

 ホテルグループ、「ブランフォレスト」の経営者、幾島鈴子を演じるのは、松田美由紀。

 楓の母。金と権力で、楓を支配しようとする、冷酷な毒親。

 また、有能であるが、事業を拡大するためには、金の力を使う、非情な経営者であるため、鈴子を恨んでいる人は、多い。

 楓の従姉、水原真琴を演じるのは、 ファーストサマーウイカ。

 幼い頃から、楓の良き、理解者。

 母は、ふせえりの演じる、水原孝子。

 孝子は、鈴子の妹であるため、真琴は、鈴子の姪に当たる。

 真琴は、伯母の鈴子の「ブランフォレスト」で、働いている。

 水原孝子は、夫の事業が、失敗して、借金苦に陥った際、鈴子に助けてもらったため、孝子と真琴は、鈴子の隷属状態にある。

 幾島鈴子の秘書、葉山修を演じるのは、堀部圭亮。

 ブランフォレストの役員。

 鈴子に恩を感じて、様々な汚れ仕事を引き受けている。純のことを怪しいと疑い、留守中に使用人を小林ランドリーに潜入させる等、胡散臭い人物。

 幾島家の顧問税理士、間宮和彦を演じるのは、森田甘路。

 実は、裏では、横領をしており、既に、鈴子にバレていたため、弱味を握られていた。

 鈴子専属の医師、篠田塔子を演じるのは、水野美紀。

 「緑森苑」の医師を兼任しているために、純とは、顔見知りであったが、幾島家にて、純と会った際、「はじめまして」と純に言われたため、知らないふりをしていた。

 実は、元夫は、三年前に自殺した、中西宏樹であった。

 純の母、一ノ瀬茜を演じるのは、黒沢あすか。

 「緑森苑」の入居者。

 26年前に、純の弟の涼介が、行方不明になり、その後は、純のことを「涼介」と呼んでいた。

 3年前、ブランフォレストのホテルのビュッフェで、発生した、食中毒事件の真犯人である。

 楓は、当時、ブランフォレストで、働いていたが、社長の鈴子は、食中毒の真実を隠蔽するため、データを改竄して、食中毒の原因とされた、ローストポークの生産者である、中西精肉店の店主の中西宏樹を自殺に追い込んだ。

 その結果、中西は、自殺し、楓は、鈴子の許から、逃げた。

 そして、塔子は、真相の追及と復讐のために、鈴子に近づいた。

 純は、第一話で、幾島家に行った際、26年前の弟の涼介の失踪に、幾島家が、関わっていると感じて、真相を追及していた。

 そして、最終回に、全ての真相が、明らかになったと思われたが、最後に衝撃の真実が、視聴者に明かされるが、純と楓は、知らないまま、終わった。